楽器を長く弾いていると、
「もっと良い音にしたい」という気持ちは、
誰にでも生まれると思います。
現在使用しているベースで、
1997年に購入したAtelier Zのジャズベースがあります。
このベースで目指していたサウンドは、
マーカス・ミラーのスラップサウンド。
30年間その音を追い求めてきました。
プリアンプを試しD.I.を研究し、
プラグインも数多く試してきました。
「もっと太く。」
「もっと抜けるように。」
そんなことばかり考えていました。
ところが先日、
改めてミキシングを見直していると、
あることに気付きました。
サチュレーション系のプラグインを外すと、
驚くほど自然で理想に近いサウンドになったのです。
つまり私が求めていた音は、
新しい音を加えることではなく、
このベース本来の音を素直に生かすことだったのです。
もちろんEQやコンプレッサーは必要です。
しかしそれらは「音を作る」ためではなく、
「楽器の魅力を伝える」ための道具なのだと感じました。
30年という長い時間が掛かってしまいましたが、
一つ答えが見つかったような気がしています。
結局いつもはプラグインを幾つもつないでいましたが、
今はたった3つしかつないでいません。
それなのに明らかにマーカス・ミラーになっています。
楽器は決して裏切りません。
弾き続ければ、いつか必ず教えてくれる。
そんなことを一本のベースから学びました。
——–おまけトーク———
本編には書きませんでしたが、
始めにEQで60Hz以下と8000Hz以上をカット。
この数値は今までやってこなかったので、
これも大きいです。
私はCLA-3Aを使いましたが、
古いマーカスにするならdbx160を使います。
最後にPuigTec EQsでブーストして完成です。
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