音楽業界について気になるニュースを見ました。
「イギリスでCDが再び売れ始めている」
という話です。
最初に見たときは「本当に?」と思いました。
今や音楽を聴く方法として、
SpotifyやApple Musicなどのストリーミングが、
すっかり定着しています。
そんな時代にCDが再び注目されている。
とても興味深い話です。
調べてみると、
これは単なるネット上の噂ではありませんでした。
英国レコード産業協会(BPI)の統計によると、
2025年の英国CDの売上が前年比3.1%増加し、
約9,960万ポンド(約216億円)となりました。
CDの年間売上としては、
2021年以来の高い水準だそうです。
さらに2026年にはCDそのものだけでなく、
CDプレーヤーへの関心も高まっているそうです。
つまり「CDはもう完全に終わった」
とは言い切れない状況になっているようです。
なぜ今さらCDなのか?
私はここが一番面白いと思っています。
ストリーミングには大きなメリットがあります。
膨大な数の音楽をいつでも聴くことができる。
便利です。
その反対に「自分がその作品を所有している」、
という感覚は弱くなりました。
CDを買えば手元にジャケットが残ります。
ブックレットがあります。
アーティストの写真があります。
歌詞やライナーノーツがあります。
そして棚に並べることができる。
単なる「音楽を再生するための媒体」、
ではないということです。
作品そのものを所有するための物、
でもあるわけです。
もしかすると今の若い世代にとっては、
そこが新鮮なのかもしれません。
では日本ではどうでしょうか?
実は日本はイギリス以上に面白い市場です。
日本では現在でもCD市場がかなり大きく、
2025年の国内CD売上は約1,686億円ありました。
そもそも完全には消えていなかったのです。
ただし昔と同じ形ではないでしょう。
「CDを買う理由」が必要になる。
例えばストリーミングで聴けるアルバムを、
そのままCDにしただけでは、
わざわざ買う理由がありません。
これからのCDは、
「CDを買った人だけが持てるもの」
が重要になるのではないでしょうか。
例えば、
・CD限定の曲
・別バージョン
・詳しいライナーノーツ
・写真
・楽譜
・演奏解説
・メイキング映像
・本人による解説動画
などです。
握手券ではないですよ(笑)。
そう考えるとCDは単なる音源ではなく、
アーティストとファンをつなぐ
「作品パッケージ」なのかもしれません。
音楽家にとってはむしろ面白い時代で、
私はこの流れを歓迎しています。
音楽家にとって「作品を形にして残せる」、
ということは特別な意味があるからです。
YouTubeには動画があります。
ストリーミングには音楽があります。
SNSには日々の情報があります。
そしてCDには、
「この作品を私は手元に残しておきたい」
という思いがあります。
これからはYouTubeで知ってもらう。
ストリーミングで聴いてもらう。
CDで作品を所有してもらう。
そんな役割分担が生まれるのかもしれません。
私自身も音楽を演奏するだけでなく、
教材を作ったり、
YouTubeで演奏を公開したり、
レッスン用の音源を制作したりしています。
そう考えるとこれからの音楽作品は、
「音源だけ」で完結しないのかもしれません。
音源、映像、解説、楽譜、そして実物のCD。
それらを組み合わせることで、
初めて一つの作品になる。
そんな時代が来たら、
音楽を作る側としてはかなり面白いですね。
CDは本当に復活するのか。
まだまだ「昔のCD時代に戻る」とまでは言えません。
でも「CDはもう終わった」と決めつけるのは、
少し早いのかもしれません。
要はアイデア次第で、
CDは価値あるものになるかもしれません。
私は価値あるものにしたいです!
——–おまけトーク——-
いつの間にかiTunesは機能しなくなっていました。
まさかプレーヤーが無くなるとは、
思っても見ませんでした。
Apple Musicに変更です。
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